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書誌学

皆様 こんにちは。
自宅療養を続けて早一週間が経とうとしております。
腰はだいぶ良くなりました。併発していた胃腸風邪も治まったのですが、今週末は講義なのでそれに備えて今週一杯は大人しくしているつもりです。

今日のお題は「書誌学」です。
書誌学の講義は司書の講習の時に受けたことがありますが、そのときは目録カードの記入や見方などを習った記憶しかありません。
正直申しまして、林望が書いた本を読むまではこんなすごい学問だと言うことは露ほども知りませんでした。

その本と言うのは。
『リンボウ先生の書物探偵帖』(講談社文庫/2000)
『書薮巡歴』(新潮文庫/2000)

図書館の目録カードを見るとき、皆さんはどんなことを見ますか?
私は本の検索くらいの意味でしか見ません。
目的の本を探す時、その本が図書館のどこに保管されているのか、そもそもその本がここに所蔵されているのか・・・ぐらい。
一般的な用途であればそれで十分だと思います。
でも。
それだけでは足りない場合もあります。

例えば、『源氏物語』が読みたかったとします。
源氏物語って言ってもいろいろありますよ。
例えば。
口語訳もいろんな方が出しておられます。
瀬戸内寂聴・円地文子・与謝野晶子・田辺聖子・・・
それぞれに味わいが違います。
(これ、興味のある方は読み比べてみてはいかがでしょうか)
お勉強用だったら日本古典文学大系(岩波)みたいなものがいいのかもしれません。
漫画もあります。
高校生の時は「あさきゆめみし」をよく読んだものです。

そして、古くから伝わっているもの。
コレが曲者らしいです。
源氏が最初に書かれたのはご存知、平安時代。
当時は印刷なんて技術はありませんでしたので、おそらくはじめは紫式部が書いたものを回し読みしていたのでしょう。
でもだんだんと人気が高まるにつれ、手元においておきたいと思う人も現れ・・・「写本」(この場合、写すこと)が頻繁に行われました。
だって、花嫁道具に字の綺麗な人に『古今和歌集』などを書き写させたものを持たせたらしいですから。当時は。
そんな大げさなものでなくても、著作権など存在しない時代でしたから、いろんな方が自分の好きなように写していったと思われます。

それについてはコチラをご覧ください
(http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2001Hazama/07/7118.html)
こういったものを学問的に整理し、記録していくのが「書誌学」という学問です。
これは例えば論文を書くときなどに必要になります。
源氏物語について何かを書こうとしたとき、それの元となる源氏物語は何なのかを明確にする必要があります。(底本)
なぜって、その論文を第3者が見たときに全く種類の違う源氏物語を見ていたらつじつまの合わない部分が出てきますし、テキストとしたものの位置づけがきちんとされてないと、混乱の元となりますからね。

そこで大事な作業となるのが「比較」
源氏だったら源氏の違う書物を並べて比較してみるのです。
すると、その差異が出てきます。

そうして、こっちのテキストはAグループ、もう片方はBグループ・・・と分けるのです。
(「源氏物語」の本文は「青表紙本系」、「河内本系」、「別本系」の三系統に大別されるそうです)

筆者はこの2冊で「書誌学」についてとても丁寧に解説をしてくれます。
あわせてとても興味深いのが、研究者となるまでの道のり。
それも平坦なものではないことが分かります。
それから、恩師に対する記述から林望本人の「人となり」も見えてきます。
(私の個人的感覚だと思い入れが強すぎるような気もしますが・・・)

話し変わって私の《家》ですが。
そういう知識をあらかじめ持っていたことから「書き換え」を選択しました。版本研究というのだそうです。
私の場合はグループ分けをするのではなく、どうしてこの差異が行われたか、ってことで、現在せっせとカードに書き出している最中です。
卒論を終えた同学によるとこの作業をしているうちに、「これだ!」というひらめきがあるんだそうです。
早く来るといいなぁ(←あれ?自分以外のものに頼ってるような・・・)
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コメント
★しほりちゃん
ありがとう。そろそろ調子が戻ってきました。
そうすると・・・貧乏性の虫がぞろぞろと・・・。
あ~~~・・・外に出た~い。
のんびりまったり仕事した~い(←そんな仕事あるか!!)

いや、焦って動くとまた失敗することになるので、年内はじっと我慢します。
2006/12/04(月) 05:29 | URL | piaopeng #-[ 編集]
書誌学、う~~ん、私的には、量子学のような、なんかちょっと雲をつかむような勉強だわ~~。

腰がなおったようで、よかったです。日本は寒いんですから無理しないでくださいね。
2006/12/03(日) 22:25 | URL | しほり #R63KSl6.[ 編集]
★akiさん
HSK、がんばってくださいね!!
私は、いまはそこまで手が回らず、検定関係は4~5年受けてないような・・・(笑)
卒論は他の勉強と平行してやっていますが、やっぱりなかなか進みません。
今は、とにかく時間のあるときに書き出しているところ。
それ以外は、テキストの勉強をしたり、スクーリングの下調べをしたりしています。
とりあえず、やれることをやってるだけ。
書き出しが済んだから、次の作業を考えようかと思ってま~す。
2006/12/01(金) 10:02 | URL | piaopeng #-[ 編集]
腰の方はだいぶ良くなったようですね。よかったよかった。^^

僕は卒論の方はなかなか手付かずの状態です。
10日にHSK、その後に期末試験が控えているので・・・
2006/11/30(木) 18:07 | URL | aki #-[ 編集]
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