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フリーランスのジタバタな舞台裏

元SEで、現在は執筆活動をされているきたみりゅうじ氏(http://www.kitajirushi.jp/)のエッセイを読みました。

『フリーランスのジタバタな舞台裏』(きたみりゅうじ著/幻冬舎文庫)

本の内容はきたみ氏がサラリーマン生活を脱し、フリーランスの生活を始め仕事が軌道に乗るまでのあらましです。
きたみ氏は30歳で会社を辞め、これまで副業としてやってきたイラストや執筆活動を生業にすることにしました。
そして2年後ベストセラーともいえる本をかくことができた・・・という、結果だけ見ればサクセスストーリーなんですが、成功までの間に考えた焦りや葛藤は、期間の長短はあれ必ず通る道であるようです。

とにかく、私も身に覚えのあることばかりです。
仕事のめどが立たなくて、アルバイト求むのビラを見ては、1ヶ月の稼ぎの皮算用をするとか。
プログラマを辞めたのに、在宅でプログラミングの仕事を請けたら結構なお金になり心が揺らぐとか。
でも彼はここで思いとどまるのです。

「もしバイトをはじめたとしたら、確実に毎日四時間がそこに食われていくことになる。(中略)それではフリーランスになる前と、まるで何も変わっちゃいない。」

私は中国語で食べられるほどの力も備わっていない。
だけど中国語で何かしたくて、それには勉強しなくちゃいけなくて、でも勉強するにはお金がかかって、生活があって、子供もいるし・・・とまぁ、結局のところ「言い訳」なんですけれど、とにかくこの種のことには、ここ十数年間迷いっぱなし、と言っても過言ではありません。
迷って迷って決断できないうちに、いつの間にか今の状態。
それを後悔しているのか、と言われるとそうでも無い・・・多分私にはこれが精一杯だったんだろうと今は思うけれど、とにかく身につまされるのです。
そしてそういう考えに至った、きたみ氏は、自分にこう言い聞かせます。

「自分を大安売りしちゃいけない。少なくとも、まだそんな時期ではない。そう思い直した。」

一口に「そんな時期ではない」と言っていますが「そんな時期」が来る前に仕事が軌道に乗ったのはラッキーなだけでは決してないはずです。
ですので、もともとの器の違う私は自分を切り売りして食いつないできました。
切り売りせず、その場に飛び込んでいれば今とは違った生活をおくっていたかもしれません。
でも・・・分かりませんけれど、少なくとも私は、自分の環境と能力ではこれが精一杯だったと思います。
ゴールがあるとしたら、そこに至るまでの葛藤とどういう向き合い方をするかによって到達する場所が違ってくるのは間違いないと思います。
ただ、人生が面白いものだと思うのは、望んだ結果がその人の幸せと直結するとは限らないということ、たどり着いた場所が当初望んだものではなかったとしても、不幸とは限らないこと。
負け惜しみではなく自分自身の腑に落ちた時がゴールなんではないかと思うので、この本は単なる成功譚として捕らえず、きたみ氏の腑に落ちた結果がここであったことが分かります。
なぜなら、最後にこう書いているからです。

『ちゃんと自分の足下には、しっかりとした地面がある』



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