訳書で味わう名著

みなさま こんにちは。
今日は寒いですねぇ・・・。
名古屋は雪が降るんじゃないかという予報です。

今朝の日経新聞にですね。
『訳書で味わう名著』という記事が13面のセカンドステージという欄に載っていました。
セカンドステージというだけあって、ターゲットはリタイア後の方という意味合いでしょうが、まぁそういうことにこだわらず本好きには参考になる本の選び方が書かれていました。

訳本というと外国文学、と思うかもしれません。
でもここで書かれているのは外国文学(小説)だけでなく、日本の古典、社会科学・人文科学も含まれます。
日本古典文学では源氏物語などはいろんな作家が訳しています。
以前にもブログで取り上げたことがありましたが、瀬戸内寂聴を初め田辺聖子や円地文子、谷崎潤一郎・・・いろんな方が文体を変えて独自の源氏物語にしています。
読み比べてみると、自分の読みやすいものが見つかって源氏物語の世界の一端に触れることが出来るかも。
私は田辺聖子の源氏物語を高校時代に読んだものです。
かなり読みやすかったです。
そのときは大学を国文学と決めてましたので(図書館司書になりたかった)、高校生ながら大学では源氏物語の翻訳を読み比べてそれを研究したい!などと途方もないことを考えたものです。

外国語の翻訳でも光文社が新訳を文庫の形で出しています。
以前、自分が読んで理解できなかった外国の書物をもう一度違った形で味わったり、新訳を読み終えた後、旧訳で味わいなおす・・・少し語学が出来るなら原典に戻ってみるなんて楽しみ方もいいなぁ。

日経は名著読書法5カ条として。
①まず新訳の有無をチェックする
 
まず新訳ありきがこの記事の主題なのですが、これは無視してもいいかも。
別に旧訳でも若いときに理解できなかったことが今になって分かるってこともあるから。

②訳者や校訂者の考え方をしる

これは有益かと思われます。
研究はどんどん進んでいますから。
訳する人はさっきの源氏物語のように作家の場合もありますが、研究者が書くことも多いです。
そのときに最新の研究結果を新訳で知ることも出来るので。
でも、旧訳の場合、その当時の最新の説であったということを自覚していれば問題ないのでは。

③あまり原典にこだわらない

そりゃ原典がよめればそれに越したことはないですが。
生半可な素人が原典にこだわってもなぁ、って気がします。
やっぱり分かりやすく書いてあるもので翻訳であることを自覚した上で読めば、それでいいんじゃないかな。
素人が四苦八苦して文字を追うよりも、読みやすいもので作品を味わったほうが楽しいし。
ただ、一種類の翻訳であわなかったからといって「面白くない」と決めるのでは無く、余地は残しておいた方がいいかも。

④人文科学や社会科学にも注目

これはきっと新訳の得意分野でしょうね。
内容が難しい上に読みにくかったものが少しは読みやすくなっているでしょうから。
でも、①で申し上げたとおり、新訳でなければ駄目って訳ではないと思います。


⑤ペース配分を考える

これは個人的にはどっちでも・・・(笑)
好きなペースで読めばいいのでは。


どちらにしても読書にルールはありません。
それぞれが好きなように読めばいい、という前提の上に「こういう楽しみ方もある」という提案なんでしょうね。
否定的なことも書いたけど、本好きには、うれしい記事です。
それから「セカンドステージ」を迎えようとしている人対象に日経がしたのには、こういうわけがあると思います。
だって年齢を重ねてないと「歴史」が実感できないもんね。
読み比べるのは字をなぞることだけではないのでね。
若いころ読んだよなぁ・・・という思い出と共に昔を懐かしみ、今を知るということかなぁ。

・・・まぁ、それは人それぞれだけど。


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コメント
★アマサイさま

ふふふ・・・私も「英語の作品は原書で読むぞ派」でしたが、国文に進んだ時点で夢はあえなく潰えました・・・日本語を読むのに忙しくて(笑)
でも私は原書を生半可な語学力で読むのなら、訳本を読んだほうがいいなぁ、と思います。
その代わり、訳者の文体には好みがあると思うので、もしつまらないなぁと思っても別の訳本を見るくらいのことはしたほうがいいと思うので、今回の記事は興味深く読みました。

それにしてもアマサイさまは読書家でいらっしゃいますね~。
私も見習わなければ。

そうそう、ガラスの仮面ですが長いですねぇ。もし未完で終わることになったら悔しいなぁ。
2008/01/23(水) 21:25 | URL | piaopeng #-[ 編集]
ロシア文学ってあこがれでした
こんにちは。私もその記事読みました。高校生のころ、外国文学を読むのが面倒くさく、「いいや、いずれ英語をマスターして原書で読むぞ!」と日本文学と新書啓蒙書に絞ってしまったのでした。「仏文と露文はどうするんだ>自分」という心の声を無視しつつ。まあ、高校生の時分はそれでよかったと思っています、私の場合。現在、分厚い外国文学をさくさくと読んでいる友達に刺激され、『カラマーゾフの兄弟』岩波旧版を買ったのはいいですが、実家において行ったら、母が古書と一緒に捨ててしまい、いっぺんに気持ちが萎えました(T_T) 。今週また買いに行こうっと。亀山さんの『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』は読んでいる新書好きな私。

↓『ガラスの仮面』って新刊が出るたびにまだやっている、と思う。美内すずえさんが絶筆するまでやるのかしらね。
2008/01/23(水) 16:24 | URL | アマサイ #ulYx6Mu6[ 編集]
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