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ロストロポービッチ

皆様 こんにちは。
ロストロポービッチ氏が4月27日に亡くなった事は新聞報道などでご存知の方も多いと思います。
私も新聞報道でこの方の事を改めて知ったわけです。
彼について私がこれまで知っていたことといったら。
チェロ奏者であって、小沢征爾と親交が厚かったということくらい。
この方が、ソ連民主化運動にも参加したことがあるということは知りませんでした。
リンクを貼った「時事ドットコム」の記事や手元にある中日新聞によると、反体制作家ソルジェニーツィン氏を擁護し、当局と対立し、ソ連市民権を剥奪されたということや。
ゴルバチョフ政権のペレストロイカで90年に復権した後もチェチェン紛争に反対したりしてきたということが記されています。

彼は葬儀の後、ノボデビチ墓地に埋葬されるそうです。
この墓地はエリツィン前大統領の墓があり、フルシチョフ旧ソ連共産党第一書記や作家のゴーゴリ、チェーホフら著名人も埋葬されているというもので、このような特別な墓地に埋葬されたということから現在の彼に対する評価を伺うことができます。

彼自身は一貫した考えを持ち、自分の心のままに行動したにもかかわらず、その生涯で市民権剥奪から復権という極端な評価を受けてきました。
私は彼の死に際して最終的に名誉が回復できて良かった、という感想は持てませんでした。
なぜかというと、時代の流れが彼の死よりも、もし、ほんの少しでも遅かったら。
彼は認められることなく死んでいったかもしれない、ということが容易に想像できるからです。

こういうのって国家的な大きな問題ではないと思います。
政治とか、体制とか・・・そういうのが絡むととたんに他人事になってしまうような気がするんですよね。
極めて身近なことと本質はあまり変わらないんじゃないかな、と思うのです。

彼が不遇の時代に生き続けることができたのは、どうしてなんでしょう。
これは私の想像に過ぎませんが、自分と同じ思いを持っている人の存在を知っていたということじゃないかと思います。

たとえばこれまでの慣例がそうなっているからとか。
世の中の風潮がそうだからとか。
人の目だとか。
そういうものに惑わされずに判断のできる人が彼の身近にきっといたんだと思います。
そうでなければ、きっと人間不信になっていると思いますもの。
そういう人が絶え間なく彼の近くにいたに違いなく。
そのことが彼の80年の生涯の大きな幸いだったと思います。
だから、名誉回復したことは確かに喜ばしいことではあったと思いますが、彼にとって傍から思うほどには・・・これも私の想像ですが・・・。

ご冥福をお祈りします。

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コメント
★jitenfetiさま

『中国の劉少奇は、再評価が、その死に間に合わなかった政治家として有名です。』

そうですね・・・私もそのことが気になります。
取り返しのつかないことですから・・・。
国単位でのことだと、自分とは関係ないと思ってしまうのですけど・・・たとえば「いじめ」なんかと本質的には変わらない気がします。
ちょっと乱暴な見方かもしれませんが。

そっか・・・ソルジェニーツィンをご存知とは・・・年が分かるんですか・・・φ(..)メモメモ
2007/05/06(日) 21:06 | URL | piaopeng #-[ 編集]
 中国の劉少奇は、再評価が、その死に間に合わなかった政治家として有名です。

 経済政策の失政により失脚した毛沢東、その奪権闘争に過ぎなかった文革。

 毛沢東の経済政策の失敗を穴埋めしたに過ぎないのに、文革で売国奴のように批判されて毛沢東に地位を追われた失意の中でなくなった。

 毛沢東がなくなるまで、復権されなかったのですから、気の毒です。

 あれほどの騒乱を起こし、経済の復旧を遅らせた毛沢東が、いまだに本格的には、批判されていないのですから、中国というのも変な国ですね。

 ちなみに、ソルジェニーツィンに関する本は、読んだことがあります。

 年がわかってしまうなあ。
2007/05/06(日) 16:10 | URL | jitenfeti #vk7Sntis[ 編集]
POKOPEN先生
確かに音楽家は音楽以外で評価されても困っちゃうでしょうね。
私の勉強していることは何だったのでしょう(笑)たしか、御大にも作品を見ろと言われたと・・・。
追記、ありがとうございました。
2007/05/05(土) 15:29 | URL | piaopeng #-[ 編集]
スヴャトスラフ・リヒテルです。20世紀最高のピアニストの一人。
音楽家は最終的には音楽以外で評価されても些か面映いというか困ってしまうのではないかとも思います。リヒテルがロストロポーヴィチを批判しているのは、端的には二人にバイオリンのオイストラフを加え、カラヤン+ベルリンでベートーヴェンのトリプルコンチェルトを録音した際のことですが、先ずは音でこれを聴くべきなのでしょう。それから、この二人だけのもの、例えばベートーヴェンのチェロソナタなども。私は、この二人、ロマン派~印象派モノを演奏させたときに、個性の違い(そして音楽家としてのスケールの差)が際立つような印象を持っています。
2007/05/05(土) 09:49 | URL | POKOPEN #-[ 編集]
★POKOPEN先生

リヒテルという方のお名前は初めて知りました。
一人の人を評するとき、いろんな角度からみるとまた違った見方が出来るということですね。
リヒテルが彼にとってどういう立場の人だったかに気を配りながら読みたいと思います。
(なんだかリポートのお題みたい)

う~ん・・・私はソ連体制の時代が本当に「悪」だったか、もし「悪」だったとしたら何が「悪」だったのか判断できないのです。
だから(まだ自伝を読んでいないので分かりませんが)リヒテルという人が仮に「体制べったり」だったとしてもそれが単純に「悪」と決め付けることには賛成しかねます。

リヒテルの自伝は早速読んでみることにします。
ソ連~ロシアの流れは中国との比較において興味のあるところです。
(実は大学時代、第2外国語はロシア語でした。時代はペレストロイカだったので印象に残っているということもあります。
初めて中国に行った年は第2次天安門でしたから、なんだかかぶるんです)
読後の感想はまた書きますね。
2007/05/05(土) 08:45 | URL | piaopeng #-[ 編集]
リヒテルの自伝、或いは伝記ドキュメンタリーEnigma(DVDがあります。これは凄いです)をご覧になると、ロストロポーヴィチのイメージはだいぶ変わりますよ。じゃあリヒテルは体制ベッタリの“悪者”だったのでしょうか?そんなことはないと思いますが。
2007/05/04(金) 20:41 | URL | POKOPEN #-[ 編集]
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