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欧米古典詩 新訳に新味(日経11/12 文化欄)

11月12日の日本経済新聞 文化面に『欧米古典詩 新訳に新味』という記事がありました。
翻訳に興味があるので、これまでも「新訳」というテーマで書いました。

★ 魯迅の新訳 (http://piaopeng.blog48.fc2.com/blog-entry-314.html)
★ これもブームなんでしょうか (http://piaopeng.blog48.fc2.com/blog-entry-203.html)
★ 役書で味わう名著 (http://piaopeng.blog48.fc2.com/blog-entry-198.html)
★ 新訳 (http://piaopeng.blog48.fc2.com/blog-entry-9.html)

今回は「詩」ですが、特徴は

●違和感をなくす。
「一般読者が普通の詩集として読んで違和感がないものを目指した」
●原文に忠実にする
「余分な言葉を加えず、むしろ削っていくことでオリジナルに近いものにしてゆく」

あとは言葉のリズム感・・・これは小説でも大切でしょうけど、詩だったらなおさらでしょう。

それらを大切にして新訳を進めた結果、日本語文学にも良い影響を与えると記事は結んでいました。
翻訳の作業だとなおさら日本語の美しさだとかを再認識する契機になる、と書かれていました。
たしかに、改めて訳するときに以前訳されたものは意識すると思います。
そこでより現代的で今の読者に合う日本語や文体が選ばれるんだと思います。
たしかに名著と言われるものはいろんな人がその世界観を出そうと考え、翻訳が沢山出ていますし。
もともとからある自然なながれかもしれません。

私も最近、翻訳を勉強しなおしていて思うんですけど、翻訳にも流行があるなぁ、と考えます。
10年くらい前、同じところで習っていたときは、日本語訳はどちらかといったら正確さを求められました。
でも、今は正確さもさることながらどちらか言ったら読みやすさを重視されている気がします。
リライトでは、大胆な修正をして(もちろん意味が変るようなことはいけませんが)と言われます。
文章は読ませてナンボ、というような。
講師は当時と違う人ですが、翻訳会社が主催している講座なので現場で求められることをある程度取り入れているのではないかと思いますので、これも時代の流れなのかなぁと受け入れています。

最後に日経の記事は非常に綺麗にまとめていました。

「優れた翻訳を通じ、古典が同年代の『現代文学』になることもある。過去の名著は残す必要があるが、現代の状況を踏まえた新たな訳を世に問う意義はあるだろう」

私は・・・これは完全に妄想の域なんですけど、今ほどには外国語に接しなれていない人が乏しい辞書の中で一生懸命に考えた訳は今から見れば古臭いかもしれませんけれど、当時の最先端であったことは間違いないので、そのことが軽んじられるようなことにはならないで欲しいなぁと今は思います。



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外国人医療受診サポートボランティア研修2回・3回

今週も医療ボランティアの研修に参加してきました。
今回は「基礎的な通訳技術を学ぶ」と「通訳者の心得と自己管理について学ぶ」でした。

今回から公開講座ではなく、中国語・ポルトガル語・スペイン語の通訳者に絞っての講座でした。
通訳技術については基本的には

・言われたことを言ったままに正確に伝える

これが基本であると学びました。
ただ、人間を相手にしているだけにこの「基本」が崩れる場合がいかに多いか、と言うことも学びました。
まず、外国で病気になり心細いところに自国の言葉が通じる人がいる、ということで職域を越えて依存されてしまわないように注意することがあげられます。
こちら側も「ボランティア」としようと思うくらいですからホスピタリティにあふれている人が多く、ボランティアと言う立場を超えて「何とかしてあげなくてはならない」と、職責をこえて馴れ合いの関係に陥って共倒れになるケースもあり、ボランティアをする側の毅然とした態度が必要になると感じました。

まれに通訳される側もわきまえていることもありますが、誰かに頼りたいという気持ちは病気という非日常な状況の場合、容易に考えられる精神状態であるので自分自身の線引きが必要であると感じました。

医療通訳もボランティアという立場と仕事として受ける場合とケースもさまざまなので、大切なことは「今、自分は誰に雇われて仕事をしているのか」と言うことを常に意識しなければならないと感じました。

そして精神的にも引きずられないように、精神衛生の面でも自己管理(勿論、病院に付き添う以上感染面でも心配もありますが)がとても大切だと言うことを学びました。

私は以前、高齢者の医療相談事業に仕事としてかかわったことがあります。
看護師を派遣して医療相談をするのですが、看護師の中には高齢者の問題を自分の問題と錯覚して仕事以上のかかわりを持ってしまう人もいました。
私は事務担当としてそういう看護師さんの危うさを見てきたつもりですし、そこに至る精神状態も分からないでもないので、なおさら大きな問題として捉えました。

あとは介護の問題。
日本に出稼ぎに来た人たちがそろそろ日本に根を下ろして親を介護したり、自分自身が介護を受けなければならない状況になったりする時期にさしかかっているとのことでした。
介護の問題は日本人にとっても大きな問題ですので、言葉の分からない人にとってはなおさらだと感じました。
介護保険を申請することは日本人でも手続きが大変です。
そこに器械の操作方法や介護の方法なども詳しい説明が必要です。
今後、そういう通訳が必要になってくるのではないかと思います。

どちらの通訳をするにしろ、通訳者の考え方がしっかりしていないとクライアントにも患者さんにも医師にも迷惑をかけることになる、ということはよくわかりました。

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